融通が利いて働きやすい時短パート
家庭と仕事を両立するのであればパートが一番働きやすい形ですが、「子どもの幼稚園のお迎えに間に合うか心配…」「家事をやらなくてはいけないから朝が早い勤務時間はちょっと…」「家事をやる時間が確保できるの?」と勤務時間に不安を抱えている人も少なくありません。
パートでも時短で働ける!
パートは正社員に比べると元々の勤務時間が短いので、これ以上時間を短縮することができないと思われがちですが、実はパートの仕事の中にも「時短勤務」と呼べる働き方が存在します。時短勤務は休憩時間をカットして働くパートのことですが、「拘束時間が短いから家事がしっかりできる」「家庭を中心にして働くことができる」といったメリットがあるため、仕事と家庭を両立したい女性におすすめの働き方です。
なぜ時短パートがおすすめなのか
休憩時間をカットして働く時短パートですが、ただ時間をカットすればいいというわけではありません。実は労働基準法で「労働時間が6時間を超える場合は45分」「8時間を超える場合は1時間以上」と休憩することが法律で決められているため、時間を短縮したいからといって休憩時間をカットしてしまっては罰せられてしまいます。ですが、逆に考えてみると、「労働時間が6時間以下なら休憩を取らなくてもいい」ということでもあります。
たとえば、午前10時からパートとして働く場合。お昼休憩が設けられていたら「午前2時間勤務+休憩45分+4時間15分勤務=拘束時間が7時間」となり、退勤時間は17時になってしまい、ゆっくり休む暇もなく幼稚園の送り迎えや家事などをこなさなくてはなりません。ですが、休憩時間をカットした時短パートなら「6時間勤務+休憩0分=拘束時間が6時間」となるため、1時間早い16時に退勤することができます。1時間早く帰ることができれば、余裕を持って家事をすることができるため、精神的にもゆとりが生まれます。
お給料はどうなるの?
拘束時間が短くなるとお給料も減ってしまうのでは?と不安に思う人もいるかもしれません。ですが、時給は拘束時間ではなく勤務時間につくため休憩時間にお給料は発生しません。先ほどの午前10時から6時間パートとして働いた場合を例にしてみると、休憩時間がある場合とない場合の労働時間の差はわずか15分ほど。時給が900円として金額に換算してみるとその差額は225円しかありません。家庭と両立したい女性にとって、1時間多く勤務先にいて225円を得るのと、225円マイナスになっても1時間早く帰ることができるのでは、1時間早く帰った方がメリットが大きいため、時短パートを選ぶ人も増えてきています。
福利厚生もしっかりしている
平成28年10月1日から社会保険の加入対象が広がり、パートやアルバイトでも社会保険に加入しやすくなりました。一週間あたりの所定労働時間が20時間以上、一ヶ月の収入が88,000円以上ある人、という条件が付きますが、条件を満たしていればパートであっても社会保険に加入することができ、働く女性に嬉しい出産手当金や傷病手当金を受給することができます。