「オートクライン効果」を使った子育て

「オートクライン効果」を使った子育て

働くママは仕事に家事に育児に、とやることがたくさんあります。仕事を終えて自宅に帰っても、たまった家事などやらなければならないことが多いため、余裕のなさからイライラしながら家事や育児をこなしていることはありませんか。また、時間がないため自分でやった方が早い、と子どもがお手伝いしてくれているにもかかわらず思わず手を出したりしていませんか。確かに、時間がないときは自分でやった方が早いのでつい手を出してしまいがちですが、この「つい」が実は子どもの成長のチャンスを奪っているのです。

子育ては仕事のようにはすすまない

仕事をしながら家事や育児をしているママは時間的余裕がそれほどないので、合理的にたくさんのことをこなそうとします。そのため、無駄を省きながら行動してしまいがちですが、それが通用するのはタスクや期限が決められている仕事だけです。子育ては四角四面ではすすみません。子どもに合わせながらやっていかなければならないのです。時間がないからといってママが着替えを手伝ったり靴を履かせたりしていては、いつまで経っても自分でできるようにはなりません。手を出したい気持ちはわかりますが、ぐっと我慢して待ってみましょう。

オートクライン効果を応用してみよう

オートクライン効果とは、元々は医学用語で「ホルモンなどの分泌された物質が分泌した細胞自身に作用すること」を指しています。つまり、「自分が発した言葉が一番身についている、影響を与えるのは相手ではなく自分」ということを示しています。
たとえば、何か難しいことに直面したとき、「がんばろう!」と自分自身に気合を入れた経験はありませんか。自分との会話は一般的なコミュニケーションとは異なりますが、他人から言われている以上に大きな効果をもたらすのです。
このオートクライン効果を子育てにも応用してみましょう。たとえば、子どもがおもちゃを片付けないときに「さっさとおもちゃを片付けなさい」と指示を出したり、「ママが片付けた方が早いから」と手を出してしまっては子どもの成長にはつながりません。「このおもちゃはどうやったら早く片付けられるかママに教えて」と伝え方を工夫すると、「やりなさい」と言われていやいや行動するのとは違い、「自分は頼りにされている」とやる気を出して取り組むようになります。
長い目で見てみれば、時間に余裕がないからといってすべて自分でやってしまうよりも、いくらか時間はかかっても子どもが自分自身でできるようになった方が効率的ですし、将来的にも戦力として期待することができます。

【1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ】

ついつい子どもの行動に手を出してしまいますが、子どもが自立し自分自身でできるようになればママの負担も軽くなり楽になります。この書籍には手を抜かずにすべてのことをこなそうとしている完璧主義のママや、つい手を出してしまう過保護なママに向けて、自立した子どもに育てるヒントが書かれています。余裕がなくイライラしてしまうというママにも参考になることがいろいろ書かれているのでぜひ読んでみてください。

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どんな仕事が良いか迷ってる人へ

家庭と両立しながら働くのであれば、さまざまな働き方が選べる介護職がおすすめです。介護の経験や資格がなくてもはじめることができますし、ライフスタイルに合わせて働き方を変えたり資格を取得してステップアップしたり、と長く働くことも可能です。